2018.7.17交通ビル外壁、また強風で一部崩壊
交通ビル外壁、また強風で一部崩壊
これまでにも建物の老朽化で危険性が叫ばれてきた交通ビルが、3日に本市を襲った台風7号の強風により、商店街側の外壁の一部が剥がれ落ちる被害が起きていたことがわかった。昭和40年代から建ち、かつては郷ノ浦町の象徴的な建物として親しまれてきた。近年では空きビルのまま放置され、老朽化による各部崩壊が危惧されていた。また最近では今年3月にも強風によるビル正面の庇(ひさし)部分が崩れ落ちる被害が起きている。
以前から老朽化による崩壊や落下物の危険を問われていた交通ビルが3日未明、台風7号の強風により商店街側にあたる壁面の一部が剥がれ、落下するという被害が起きた。これにより一時は交通ビルから塞神社までの道路は全面通行止めとなった。落下物を撤去後、交通ビル下に歩行者が立ち入らないようバリケードを設け現在は解除されている。
今回の事態を商店街の店主は「外壁の落下はこれまでにも起きていた。最近の気象と建物の老朽の進み具合から見ても、今後はさらに崩壊が起きやすいのでは。落下物による死人が出てからでは遅い。早急な対策はできないものか」と不安げに語る。また近くの住民は「現在は交通ビル下の通路に立ち入り禁止の柵を設けているが、いつまでこのままなのか。商店街入り口の通路を半分近く塞いでいるのは、地域のイメージダウンになる。早めに何とかして欲しい」と憤った。
交通ビルは3月16日の強風でも正面玄関の庇が崩壊している。この日の瞬間最大風速は10㍍を超えていた。崩壊した庇の下は人が往来する沿道で、バスや迎えを待つ人が利用する場所でもあるため「たまたま人がいなかったから良かったが、今後の強風や台風の時に他の部分も大丈夫なのか」「撤去か改修かなるべく早く決めてほしい。もしケガ人が出たらどうするのか」と地域住民は当時から早急な対応を訴えていた。