2022.3.01議員定数、二分する委員の考え

2回目の議会改革特別委員会を開会

 

市議会議員7人で構成された議会改革特別委員会(土谷勇二委員長)が15日、2回目の委員会を開会した。市民の付託に応え、開かれた議会を目指すことをスローガンに、審議項目として1回目では主に「広報・広聴のあり方」「議会運営のあり方」「定数・報酬について」「会派制について」「役員任期について」が決まった。今回はその中から主に「定数・報酬」「広報・広聴」について審議した。

 議員定数の審議では、3人の委員が定数削減の考え、2人の委員が現状のままの考えを示し、他1人は考えを示さなかった。森俊介副委員長は「削減と現状維持、どちらも明確な理由が述べられていない。考えに至る理由を知りたい」とし、次回開会までに考えをまとめるよう意見した。

 議員定数と報酬について、各委員の意見は次のとおり。

 

鵜瀬和博委員「議員報酬を下げて定数は現状のままなのかなど、議会の構成を含めた定数の審議を。人口に対する適数の協議を。議員報酬は報酬等審議会で決めるもの」。

赤木貴尚委員「定数は現状のままが良い。議員報酬は報酬等審議会の答申に基づく」。

植村圭司委員「定数削減を考えたい。本市はこれまで人口減に伴う見直しをしてきた。住民の意見に16人は多いとある。現状維持は否定しないが、定数の議論に関するデータを集め、客観的に考えるべき。議員報酬は報酬等審議会で決めるもの」。

中原正博委員「議員数16人は妥当。今後、人口減少が進んだ段階で考える。現在の定数は、すみずみからの市民の声を議会に反映させるために適切な数。議員報酬は報酬等審議会で決めるもの」。

武原由里子委員「定数は削減が良い。まずは世論を知るためアンケートを行い、データを集める。市民にとって議会が見えにくい背景があり、それが現在の世論に現れている。議員報酬は報酬等審議会で決めるもの」。

森俊介副委員長「定数削減すべき。全国の議員数の動向に合わせるのには反対。議会の仕事量に対して定数を考えるべき。個人的主観だが、それほど多忙な仕事とは思えない。市民の声が届きやすい環境とは、議員数だけではない。議員の仕事量と定数を同列に議論を。

 議員報酬は報酬等審議会で決めるとの考えに賛成だが、議会で意見は交わすべき。その考えを審議会に伝える」。

土谷勇二委員長「3月議会の常任委員会で他議員の意見を聞く。今後は、定数削減すべきと現状のままの意見があるが、双方の理由を明確にした意見を求む」。