2022.2.22民意と市政の乖離を生まねばいいが

 入札指名外しの民事訴訟判決が2日に確定し、白川博一市長の辞任を求める市民の声が各所から聞こえる。裁判では現職の市長の行為を問われ、異例ともいえる厳しい判決が下された。驚きを隠せない市民の市長に対する不安と不満、怒りが現れた。

 原告の(株)壱岐産業の眞弓倉夫元代表と白川市長は4日、判決後に初めて面会した。20分ほどの会話の中で、眞弓氏は3度にわたり「この先は辞任するしかなかとじゃないですか」と判断を求めた。白川市長は「辞任は考えていない」と返答した。

 市議会2月会議では、3人の議員が辞任を促す旨の質疑を白川市長にぶつけている。山口欽秀議員は「これからも市政でがんばるでは筋が通らない。清く身を引く時」と発言し、市長に対して2度「辞任」を突きつけた。武原由里子議員は「市民の信任を問うべき」と、続投に否を唱えた。音嶋正吾議員は「賠償金を支払ったということは、国家賠償法に反したと認めている」とし、判決の重みを訴えた。

 市議会1月会議の先月24日、森俊介議員は市が定めた「市職員の懲戒処分に関する指針」の内容から、「判決は免職になると解釈できる」と発言した。同指針の一般職と特別職の解釈で、市は市長は特別職であり該当しないと言うが。

 当紙の市民の声を掲載する「目安箱」にも辞任すべきとの意見が届き、4日と11日発行号で掲載した。他にも電話やメールなどでも多くの意見が寄せられた。

 約1年前には市政運営に否を唱えた市民団体が、市長に対してリコール署名運動を展開した。コロナ禍でありながらも、目標署名数の約82㌫となる6603人の市民が署名した。

 リコール運動終了直後の市議会6月会議で、補助金削減などの施策に対し、議員は「市民へ思いやりのある市政なのか、暴走する運営だ」と指摘。白川市長は「議会が私の暴走を止める」と答弁した。今の議会にその行動力があるのだろうか。辞任を促すつもりはないが、現在の状況から、今後、スムーズな運営が可能なのかと疑問が募る。

 市議会3月会議で、白川市長は自らの道義的責任の取り方を示すという。これで市民が納得し、再び仕切り直して市政運営に向かうのか。