2022.3.22市議会、ウクライナ侵攻に抗議決議
ロシアによる軍事侵攻を非難する動き、民間では募金活動などの支援も
市議会3月会議会期中の9日、市議会はロシアによるウクライナ侵攻に抗議する決議案を豊坂敏文議長に提出、全会一致で可決した。発議は「ロシア軍によるウクライナへの攻撃と主権侵害に強く抗議する」として「ロシア政府に対し、武力行使の即時停止とウクライナ領土から直ちに全ての軍隊を完全に撤退させること」などを盛り込んだ。また、政府に対しても「ロシア政府に対し厳格かつ適正な措置を講じるよう」と要望した。
市議会の決議では、ロシアによるウクライナ侵攻を「国連憲章に違反し、世界の安全保障と国際秩序を脅かす侵略」とし、容認できない暴挙と強調。武力行使の即時停止と完全撤退をロシアに求めた。政府に対しては、ロシアへ厳格かつ適正な措置を要請した。
県内市議会の3月会議では、ウクライナへの侵攻に対する抗議決議の動きが相次いでいる。本市の市議会もその動きに同調した形だ。
長崎市議会では1日、「被爆地長崎の市議会としてウクライナへの侵略に強く抗議する」とする決議を全会一致で可決し、決議文をロシア大使館に送った。ロシアの動きが核不拡散条約体制を無力化する可能性があるとして指摘し、「第3の戦争被爆地を生んではならない」と強く抗議した。
諫早市議会は3日、ロシアの軍事侵攻を非難する決議を全会一致で可決。「ロシア軍の国際法違反は断じて容認できない」と批判し、ロシア軍の即時撤退を訴えた。
大村市は市長と市議会議長名で3日、「理不尽な侵略行為を直ちに中止すること」として、ロシア大使館へ抗議文を送った。
島原市議会も4日、「国際社会の秩序に影響する深刻な事態。安全保障の観点から看過できない」として、抗議決議を全会一致で可決した。
同様の動きは全国各地の市や市議会でも広がっている。決議の内容はどれもロシア軍の不当な侵略を非難し、即時撤退、平和的解決を求めるものだ。
ロシア軍のウクライナ侵攻に強く抗議し、恒久平和を求める決議
ロシア軍は、2月24日、国際社会の度重なる警告を無視し、ウクライナへの全面的な侵攻を開始した。さらにその後、民間人を含め多数の犠牲者を出し続けている。これは、明らかに国連憲章に違反し、世界の安全保障と国際秩序を脅かす侵略であり、断じて容認できない暴挙である。
よって、本市議会は、ロシア軍によるウクライナへの攻撃と主権侵害に強く抗議するとともに、ロシア政府に対し、武力行使の即時停止とウクライナ領土から直ちに全ての軍隊を完全に撤退させること及び誠実に国際法を遵守し、平和的に対応することを強く求める。
また、政府においては、唯一の戦争被爆国として、核兵器による惨禍を再び繰り返さないよう、積極的に国際社会と連携しつつ、毅然たる態度でロシア政府に対し厳格かつ適正な措置を講じられるよう強く要望する。
以上、決議する。
令和4年3月9日