2019.12.24大雨で冠水の道路、対策に着手「芦辺町中山干拓中央線」
「道路は冠水しないことが当たり前」と市山議員が対策を要求。来年度予算に計上
市議会12月会議の一般質問で11日、市山繁議員は「芦辺町の中山干拓中央線(芦辺町クオリティライフセンターつばさ周辺)が、大雨のたびに冠水している。道路は常に通行できること、水没しないことが当たり前」として、同道路のかさ上げによる対策を訴えた。市建設課は「同道路の冠水は把握している。来年度から道路のかさ上げを市議会に上程する」とし、早期改善に向けた考えがあることを示した。近年、同道路は2017(平成29)年と今年の豪雨で冠水し、通行止めとなったことから市民の足に影響が出ていた。
同道路は、旧芦辺町が計画していた頃から路面が低いと言われ、これまでも大雨のたびに水没していた。道路建設当時、耕作地は道路より1㍍ほど低かったため、大雨の時は全面水没して稲作も不可能だった時期があるが、現在はタバコの耕作が行われている。
市山議員は一般質問で「現在は、道路が逆に低くなったために水捌けが悪くなった。水没したからすぐに通報すればいいと言うわけではなく、道路は通行できることが当たり前。路面のかさ上げで、芦辺町クオリティライフセンターつばさ前くらいの路面の高さにせねばならない。水没しないようにするのが当たり前」と対策を要求した。
市道を管理する市建設部長は「近年の異常気象により冠水していることは市も把握している。現在、道路が冠水した場合には、速やかに通行止めなどの処置を行っている。今後も異常気象が続くことが予想され、市の方針として道路のかさ上げを含めた道路対策の検討に向け、令和2年度当初予算で費用を計上する」と、対策に着手する答弁をした。
また、「大雨時には潮位が関係する冠水対策のため、道路整備と合わせて樋門の改修も必要。所管の壱岐振興局農林整備課に対し要望をしている。今後は、周辺の生産組合や地権者、関係機関と調整を行いながら、早期改善に向けて準備を進めていく」と全面解決に踏み込む約束をした。