2024.4.09市議本選までに再び議員定数の議論を

 14日投開票日の市長選とともに、市議会議員補欠選挙も同時に行われる。当紙2月16日号で「6人の候補予定者の見通し」という記事を掲載したが、予想通り6人の候補者による選挙戦が展開されそうだ。(7日の告示で候補者は5人に確定しました)

 現在、市議会議員数は定数16に対して14、欠員2となっている。元県議会議員だった山本啓介参議の参院選出馬に伴い、鵜瀬和博県議は県議補選出馬のため2022年6月23日に市議を辞職、次期市長選へ出馬の意向を見せている森俊介さんは1月15日付で市議を辞職。市議補選は2議席欠員で2人の枠をめぐる攻防が繰り広げられる。

 今回は、市長選と市議補選のダブル選挙になる。これまでにも繰り返し記事にしてきたことだが、本市の選挙における投票率低下が懸念される。2004年ごろは約9割近くまであった投票率は、2016年以降に8割を切り、2020年には7割を切った時があった。投票は市民の意思を示す場だ。特に今回は、4期16年にわたった白川市政から新たな市長へバトンタッチし、新市政が誕生する選挙でもある。市議会も同様に、新市政の流れでの仕事になる。市民は、可能な限り各候補者の政策や考え方を見極め、積極的に投票に足を運んでもらいたい。

 ところで、今号では市議選候補予定者に的を絞って取材した。本来であれば6人の候補予定者であり、全員に取材をすべきだったのだが、何度連絡をしても折り返しの連絡がなく結局、5人の候補予定者の取材となってしまったことを、読者ならびに有権者にお詫びしたい。

 市議補選5人の取材の中で、議員定数についての考えを示す候補予定者がいた。「議員定数は削減すべき。12人でもいいと思っている」との意見の反面、「定数は16人、あるいはそれ以上でもいいとさえ思っている」と言う人もおり、二分の意見だった。どちらにも適正な定数への根拠や考えがあり、どちらが正しいとの判断はつかない。来年7月末ごろに予定されている市議会議員本選挙に向けたタイミングで、市議会自ら議論を深めてもらいたい。

 参考までに、今回の市議補選で出馬の意向があったが、自らの定数削減の考えのために出馬を控えた予定者がいたことを付け加えておく。