2022.11.22還暦式に懐かしい顔ぶれ、271人が集う

60年の節目を友人と祝う

 

 市主催の還暦式が11日、壱岐の島ホールで行われ、第二の人生の門出を同級生と祝った。

 今年度60歳を迎えたのは1962年4月2日~翌年4月1日生まれの人で、市内在住者317人と市外在住者131人の計448人。会場にはそのうちの271人が集まった。開場前のロビーには、「久しぶり」「元気やったね?」の声が飛び交い、にぎやかな雰囲気に包まれた。

 

 式典に先立ち、各中学校の還暦代表者会主催の長寿祈願式が催された。神前に島内の宮司が集い、厳粛な空気の中で祝詞をあげた。国指定重要無形文化財の壱岐神楽より、災いをはらう「二弓の舞」が披露され、還暦を迎える人達の前途を祝した。

 式典では、各中学校の代表2人が市長から還暦証書と記念品を受け取った。中にはそろいの赤いちゃんちゃんこをまとって意気揚々と登壇するペアもいて、会場は大きな拍手と笑いに包まれた。市長をはじめとした来賓祝辞の後に勝本町出身の中原正博さんが謝辞を表明。「つい最近成人式を迎えた気がする。人生100年時代と言われているのでこれからも地域や国の発展のためにがんばる。今後ともご指導・ご鞭撻をお願いしたい」と意気込みを語り、再び大きな拍手が起こった。

 式典後の会場ではあちらこちらで記念撮影会が行われ、中にはおそろいの赤い帽子を身に付けて撮影する人達もいた。背番号60の赤いユニフォームで登壇した鯨伏中卒業生の松田泰久さんは「一足先に還暦を迎えた先輩からカープのユニフォームを借りた。少し気恥ずかしい」と話した。