2024.4.02次期市長選出馬予定者4人、政策を主張

市民有志による「活性壱岐!討論会2024」を開催

 

 14日投開票の次期市長選に向け、候補予定者4人を招いて公開討論会が開かれた。これまでの市長選でも市民有志による開催が行われ、市民に向けて候補予定者の政策や考えなどを広く伝えていく場となっている。

 次期市長選に立候補を表明した篠原一生氏、森俊介氏、坂本和久氏、出口威智郎氏(座席順)を招いて、「活性壱岐!討論会2024」(同実行委員会)を25日午後6時半から同9時までの約2時間半、芦辺町の壱岐島開発総合センターで開催した。

 1部は1人15分の政策発表、2部は事前に設けられた質問に答えるテーマ討論、3部は立候補予定者4人による質疑応答とする相互討論で意見を交わし、自ら考える政策や将来に向けた本市の姿などを主張した。

1部/政策発表

篠原氏「市民の声を受けて100の政策を掲げた。そのうちの一部にはなるが、病院を核とした郷ノ浦町の再開発、芦辺浦を中心とした空き家リフォーム、勝本浦埋立地を活用した海業拠点の整備、石田町を中心とした宿泊施設の魅力向上などある。政策は実行力こそが重要だ」

森氏「本市最大の問題はビジョン(展望)がないこと。ビジョンを掲げ、政治で壱岐を有名にする。我々がやろうとしている仕事は600人の組織のトップとして4年で1千億円を使う仕事。市役所の仕事の見える化は必要だ。仕事で一番大切なのは何をやるかではなく、誰がやるかにある」

坂本氏「民間と行政の力による新事業と雇用の創出の確保。地方交付税交付金の活用は当然として、自由に活用できる自主財源を作りたい。そのための第一がソルガムの栽培、雇用と税収を確保する。オルレ(徒歩観光)など新たな観光整備による経済効果など目指す」

出口氏「人口減少が進めば街に活気がなくなる。税収は減り、これまで通りの行政サービスが受けられなくなる。そのため10の政策を掲げた。一例が、学校給食費の無償化、国境離島新法の継続のための働きかけ、各産業への活性化策など。市民の幸せのため、常に政策を進化させる」

2部/テーマ討論「あなたの強みは何ですか」

森氏「しがらみのない公平公正な政治を実現できること。民間の感覚で財政を有効活用する政治ができること」

坂本氏「政治は敵も味方も懐に入れてその動きに向かって一緒に進んでいく、これが政治のあるべき姿勢。自分の強みとして持ち備えている」

出口氏「私の強みは営業力だ。行政経験に加えて、ふるさと商社や市福岡事務所などを経た商売の経験がある職員はそうはいない」

篠原氏「市職員時代の富士フィルム出向、市東京事務所長での企業連携などで得た人脈や経験から、聞く、実現する、広げる力を持つことが強み」

※3部は次号で掲載。