2019.10.29市ケーブルテレビ、契約者へ同意書送付を開始
来年4月以降もこれまで通り利用が可能。不安の解消に市民も安堵
市と関西ブロードバンド株式会社(以下、関ブロ)が、11日に指定管理者業務引き継ぎについての合意書を交わしたことから、市ケーブルテレビサービスに関するインターネットやIP電話の契約者に対し、関ブロは同意書の送付を今週末から順次開始した。同意書の提出により、これまで指定管理者として運営してきた関ブロから、新指定管理者の光ネットワーク株式会社(以下、光ネット)への業務移行に伴うサービス契約者に対して、個人情報などの移行の同意を得る必要があるからだ。
市と関ブロが市ケーブルテレビサービスに関する指定管理者業務の引き継ぎ合意が11日に交わされたことから、来年度から光ネットが開始する運営に向けて動き出した。まずはサービス契約者に対し、個人情報移行の同意を得る必要から、現指定管理者の関ブロは同意書を送付する。届いた同意書は、必要事項記入の上、11月末までに返送しなければならない。
手続きは、同意書となる返信用はがきの「同意します」の欄にチェックマークを入れ、個人情報保護シールを貼り郵便ポストへ投函するか、指定の場所へ提出する簡単な方法で完了する。光ネットによる新サービス開始は、来年4月1日からになる。
同意書を返信したサービス契約者は、新サービス開始後も現在利用しているインターネット接続IDやメールアドレス、パスワードはこれまで通り設定変更なしで使える。IP電話利用者も現在の番号のまま使用が継続できる。ただし、同意書を返信しなかった契約者は、新サービス開始後にサービス停止の恐れもあることから、同意可否への早急な判断と、否の場合はその後の対応を考えておく必要がある。
現在利用中のサービス設定を変更しなければならない不安をサービス契約者は抱えていた。市と関ブロによる合意までの協議の焦点で、契約者の個人情報の取り扱いについて難航し、長らく不透明とされていたからだ。
これまでにもサービス契約者から「重要な仕事や取引関係、各種契約も壱岐ビジョンのインターネットからアドレスやパスワードを登録していた。もしも変更となった場合、大きな混乱が起きる」と不安視されてきた。しかし、これらの不安材料も今回の合意により解決へと向かう。
光ネットに変わることで、新サービス開始後のメリットとして市政策企画課は「これまで以上の通信速度改善が可能になる。また、大容量の1ギガ接続が提供される」とし、インターネット利用の利便性も上がるようだ。
また、市は「市ケーブルテレビ指定管理者変更に伴う手続きで、各戸を訪問し家の中の調査や作業、お金の請求をすることはない」とし、今回の同意書送付に便乗した詐欺発生に注意を呼びかけている。