2024.2.192議席を争う市議補選、現在の動向

 4月14日投開票日に向け、現在のところ4人の候補予定者がそろった次期市長選。同日には市議会議員補欠選挙も開かれる。ちまたでは市長選の予定者に注目が集まっているが、市議補選は2議席欠員で2人の枠をめぐる攻防が繰り広げられる。現在、当紙が予想している市議補選候補予定者は6人。補選では過去に例がないほどの出馬予定数になる見通しだ。市長選と市議補選のダブル選挙はどのような結果になるのか、投票率はどうなるのか。

現在6人の候補予定者の見通し、今後も予定者数は増える可能性もあり

 元県議会議員だった山本啓介参議の参院選出馬に伴い、鵜瀬和博県議は県議補選出馬のため2022年6月23日に市議会議員を辞職、次期市長選へ出馬の意向を見せている森俊介さんは1月15日付で市議会議員を辞職。このことで、市議会議員数は定数16に対して現在14、欠員2のため、市長選と同日に2議席を争う市議会議員補欠選挙が行われることになった。

 次期市長選候補予定者とは違い、市議補選候補予定者による公式の出馬表明は今のところない。しかし、表明はせずとも出馬の意向を示している予定者は13日現在で6人いることがわかっている。2議席に対して6人の候補となれば、当選確率は約3割。当選するにはかなり厳しい確率になる。

 公式な出馬表明前であり予定者の名は明かせないが、郷ノ浦町の候補予定者が約5割以上を占める。同様に次期市長選も候補予定者4人のうち3人が郷ノ浦町であることから、一つの要素として両選挙とも郷ノ浦町の票の行方が選挙を左右するとも言える。来月11日には市長選、市議補選ともに立候補予定者説明会が行われる。この日にはほぼ予定者の顔ぶれがそろうものと思われる。ちなみに新人4人、女性候補予定もありそうだ。

 近年、本市の選挙における投票率低下も懸念される。2004年ごろは約9割近くまであった投票率も、2016年以降は8割を切り、2020年には7割を切った時もある。投票は民主主義の根幹であり、市民の意思を示す場である。約20年前のように投票率9割を目指すため、各候補者はがんばってもらいたい。