2022.7.26感染急拡大、島内も第7波か

新型コロナ新規感染者数が過去最多に。8日以降より再拡大の兆候現れる

 

 新型コロナウイルス感染再拡大の兆候が見え始め、夏の観光シーズンへの影響が懸念される。市内では8日以降から感染の増加に転じ、14日には過去最多の1日あたり16人の感染者が確認され、前週の木曜日と比べて約5倍に増加した。現在、感染者の増加の背景にあるのは、オミクロン株の派生型「BA・5」の全国的な急拡大だ。海外では置き換わりが進み、国内でも急増している。先週末には全国で1日あたり10万人を超える感染者が確認された。流行「第7波」の勢いに、水際対策などの歯止めが求められる。

 

 市内での新型コロナウイルス新規感染者の増加が止まらない。本市では1日あたり10人以上の感染者確認が当たり前のような状況になっている。

 先週12日には7人の感染者確認が、13日には14人と二桁台に及んだ。14日にはさらに増加し16人が感染。この日、市内小学生の課外活動で関係者10人が感染するなどのクラスター(感染者集団)が確認され、1日あたり過去最多となった。15日も二桁台の13人、16日は9人とわずかに減少した。しかし、17日には再び13人、18日には12人。同日、高校で職員3人と生徒3人が感染するクラスターが発生など、増加傾向が続いている。

 市が公表した感染者の発生状況では、10歳未満から10代の感染拡大が起きている。8日には児童福祉施設で職員2人、児童9人のクラスターが発生。11日は小学校で学年内感染が発生し、半数を超える感染者が見込まれる状況が起きた。14日にも10人が感染するクラスターが発生した。

 18日午後7時時点で、本市の病床確保フェーズは「2」。確保病床数10に対し入院患者数は2人と比較的余裕があるようだ。しかし、18日時点での療養者数は99人と、今後も二桁代の増加が続けば予断は許さない。さらに、現在の増加傾向から「前回の第6波のピークを越える可能性は高い」と医療関係者は言う。

 先週15日、国内で新たに10万3311人の新規感染者が確認され、1日あたりの感染者数が10万人を超えるのは、2月8日以来。県内でも新たに800人以上の感染者を確認し、今後は千人を超える可能性も出てきた。

 歯止めが効かない感染により、本市のこれまでの累計感染者総数は736人(18日現在)までに上った。再び観光業などへの影響が懸念される。