2021.8.03市議選、現職14人新人7人、計21人が16議席を争う
4町合併から5回目となる市議会議員選挙は、25日に告示、8月1日投開票の7日間にわたる熱い選挙戦に突入した。現職14人新人7人の計21人の候補者が届出を済ませ、16議席を巡る争いとなる。各候補者は25日から選挙戦へと出陣、市内各所で今後の市の方向性や財政問題、議会改革、産業の活性化や雇用、コロナ禍による事業者支援などをアピールし、有権者へ支持を訴えた。(選挙結果は発表済み。次号に掲載)
低投票率を危惧
4町合併以降から市議選、市長選ともに投票率は下がり続けている。昨年4月の市長選では、新型コロナ感染確認により投票率は67・07㌫まで下落した。今回も25日に市内で新たに感染が確認された影響で低投票率が危惧される。
候補者の一人は「ここ最近、選挙や署名活動などのたびにコロナが発生している。濃厚接触者などの詳細が公表されない中、『感染をしない、させない』を考えながらどう選挙活動をしていいものか」と頭を抱えた。
本市での各選挙の投票率の推移は次の通り。
▽2004(平成16)年4月18日市長選89・15㌫▽2005(平成17)年8月7日市議選88・66㌫▽2008(平成20)年4月13日市長選85・37㌫▽2009(平成21)年8月2日市議選83・77㌫▽2012(平成24)年4月15日市長選81・85㌫▽2013(平成25)年7月21日市議選82・24㌫▽2016(平成28)年4月10日市長選79・16㌫▽2017(平成29)年7月30日市議選77・22㌫▽2020(令和2)年4月12日市長選67・07㌫、市議補選67・04㌫。
定数削減案は新議会へ
今回の市議選での定数16議席は14議席になる可能性もあった。市議選直近の市議会6月会議で、議員発議による「議員定数14人」案は、賛成5反対10で否決されている。
発議では「現在の議員定数は8年前に決まったもの。人口減少に歯止めがかからず年間約440人も減り続けている。市の財政も厳しい」を理由とし、現在の本市の人口に対して14人が適正な範囲とした。他にも、財源不足を理由に市が進めている財政改革に対して「行政や市民サービスにばかりスリム化を図るのではなく、議会のスリム化も必要」との考えも示した。
この時の議会が下した否決の判断は、次の新たな議会で議論が進められる。さらに、議会改革を求める市民の声も高まっている。