2026.1.01700年の舞、年を締めくくる

住吉神社で大大神楽、35演目を奉奏

 芦辺町の住吉神社で先月20日、1年の締めくくりとなる「住吉神社奉賛神楽(壱岐大大神楽)」が奉納され、神楽を観ようと多くの観覧者が訪れた。700年受け継がれている国指定重要無形民俗文化財の壱岐神楽は、市内の神職のみが受け継ぐ神事芸能で、この日は12人以上の神職が約6時間にわたり舞いを奉納した。

 奉奏されたのは「太鼓始(たいこはじめ)」から「八散供米(やちくま)」までの全35演目。午後2時に始まり、途中休憩を挟みながら夜8時半過ぎまで続いた。「二剱(にけん)」や「折敷(おしき)」、面を着けて舞う「八咫烏」「猿田彦」などは人気が高く、漁舞では観覧者が舞台に上がり、神職から網をかぶせられて祈願を受ける場面も見られた。

 息の合った2人の神職が技を繰り出す「神相撲」は、アクロバット性の高い演目として知られ、会場から大きな歓声と拍手が送られた。近年は後継者不足が深刻で、現在この舞を担える神職は2人のみ。演目が始まると、カメラを手にした観覧者が舞台前に集まり、一段と大きな拍手が起こった。

 豊年舞とともに行われた餅まきでは、紅白の餅や菓子が観覧者に投げられ、「ご利益がありますように」と願いながら受け取る姿が見られた。最後はもっとも神聖とされる「八散供米」が舞われ、大大神楽は厳かに幕を閉じた。