2019.7.09芦辺中新校舎建設、再び工期延期
「行政責任は取る」白川市長と久保田教育長が謝罪
芦辺中新校舎建設の工期が再度延長となった。先月28日の市議会全員協議会で、市教育委員会(久保田良和教育長)は10月末を完成とする工期の変更を説明し、3度の延期に市議会は憤った。今回の延期で当初の完成予定から7か月の遅れになる。芦辺中生徒や保護者に対し久保田教育長は「直接お会いして、謝罪と説明をする」と述べるが、度重なる議会決議の不履行は管理責任に及びそうだ。白川博一市長は「行政責任は私にもある」と謝罪した。
芦辺中新校舎建設は、工事を請け負った(株)なかはらと市が昨年6月27日に工事契約を交わし始まった。市教委の説明では、同年10月頃までは順調に工事が進んでいたが、その後に遅れが生じてきたと説明する。
今年2月、工事の状況を見た市民から「間に合うのか。無事に工事は進んでいるのか」と当紙にも問い合わせがあり、本紙338号(2月8日号)で経過を示した。取材では市教委に対し工事の遅れを指摘をしたが、公の報告や説明はなかった。
その後の市議会3月会議で突如、市教委から工期の遅れと繰越明許の申し入れがあり、工期を7月末まで延長した(1回目の延期)。市議会6月会議初日の先月13日、白川市長は行政報告で「さらに遅れが生じ、8月末の完成となった」とした(2回目の延期)。しかし、この発言からわずか15日後の28日、市議会全員協議会の場で久保田教育長と白川市長は「さらに延期し、10月末まで工期が延びる」(3回目の延期)と謝罪した。
度重なる工期延期に市議会は紛糾し、「芦辺中移転の意義は、現在使用の旧田河中校舎は耐震補強ができないからだ。生徒に危険があるから早急な移転をすべきと言っている」と詰め寄った。
※白川市長と久保田教育長の謝罪の弁、市議会の質疑は本紙に掲載。
(訂正)本紙356号で、「3度目の工期延長」の記載は、正しくは「2度目」でした。今回が3度目の延期です。