2025.10.073回の公募でついに応募者あり
イルカパーク指定管理者の公募、締め切りぎりぎりで駆け込み応募
勝本町の壱岐イルカパーク&リゾートの次期指定管理者の選定に向けた3回目の公募が先月30日に締め切られ、公募期限ぎりぎりで応募があった。これまで初回の公募が5月28日から7月10日まで、2回目が7月11日から8月14日まで、3回目が8月25日から先月30日までと再々募集に踏み切ったが、先月16日時点までの段階で応募者はいなかった。その時点では、現指定管理者のイキパークマネジメントも応募することはなかった。応募者ゼロの場合、市直営の可能性もあったことから、応募締め切り間際の応募で、指定管理者制度の継続が達せられそうだ。
令和8年度から10年度までのイルカパーク指定管理者公募の再々募集が先月30日に終了した。市ホームページなどで周知した公募は5月28日から始めたが、3回の公募にわたる約4か月間、先月16日時点まで応募者は現れなかった。ところが3回目の公募締め切り間際の先月30日、16日以降に公募に名乗りを上げた事業者がいたことが、市観光課への取材でわかった。同課は「今後、下旬ごろに選定委員会を開くため、現時点で応募した事業者名は公表できない」とのことだ。
当紙先月19日発行号の取材で、市観光課は応募者がいなかった場合「市の直営による管理運営の可能性もある。以前、同施設はイルカ振興会が管理していた時期もあり、その運営方法も検討の一つ」と答えていた。
さらに、4回目の公募については「市議会12月会議に議案を上程するスケジュール、指定管理者の引き継ぎなどの観点で言えば、4回目の公募は現実的ではない」と答えていたことから、再び公募を行う可能性は低いと見られていた。市の計画では、本来ならば市議会9月会議で指定管理者に関する議案を上程する予定だったことから、これ以上の遅れは許されない現状もあった。このことから、市直営による施設運営の可能性が高まる危機的な事態だった。
公募の結果に市観光課は「選定委員会に向け準備を進めていく」と言葉少なげに述べた。事業者名や応募件数は、市議会の議案で明らかになる。
指定管理者の応募があったことから今後は予定通り、下旬ごろに選定委員会、選定結果の通知と公表、仮協定を行う流れだ。その後、市議会12月会議で議案上程され、市議会の議決を経て、本契約となる。