2023.8.294年経て議長に小金丸議員が再選
2年ごとに慣例の議長・各委員長の就任見直し、常任委員会委員決まる
市議会は10日、定例会8月会議を開き、今後の市議会を運営していくために2年ごとに行う慣例の議長、副議長、両常任委員会委員長、議会運営委員会委員長などの選出を終え、新たな体制での議会運営がはじまった。議長には小金丸益明議員、副議長に赤木貴尚議員が決まった。議案では7月の豪雨被害による林地や被害住宅の土砂撤去作業などの復旧費に関する1億2934万9千円の補正予算を全会一致で可決した。
豊坂敏文前議長の退任により、議会は新たな議長を15人の議員による選挙で選出した。議員1人ずつ順に投票箱に名前を書いた用紙を入れ、議長選挙は小金丸議員11票、中田恭一議員4票(有効票15、無効票0)で、小金丸議員が議長に決まった。副議長は議長による指名推薦により赤木議員に決まった。
これまで4年間にわたり議長を務めた豊坂前議長は市議会の慣例により議長を退任した。本市の場合、市議会での議長交代は「より多くの議員に経験を積んでもらうため、2年で交代することが望ましい」という理由で、2009年から2年で交代が慣例となっている。豊坂前議長は2019年に議長に就任し、これまでの慣例とは異なる議長として4年間を務めた。
今回、新たに選任を受けた小金丸議長は、豊坂前議長が就任前の2017~19年までの間、議長を務めていた時期があり、4年ぶりの再任となる。
退任のあいさつで豊坂前議長は「本市はジェットフォイルの老朽化による更新、航空機の耐用年数など、航路航空路の維持が大きな問題として残されている。新体制となる市議会も、この問題を解決すべく尽力してもらいたい」と、本市の課題解決へのたずなを渡した。
土谷勇二前副議長は「この2年間はコロナ禍で十分な活動ができなかったのが心残り。しかし、議会改革特別委員会で議員定数や報酬の確認など、意義ある改革もできた」と就任2年間を振り返った。
議長として2025年8月までの任期を務める小金丸議長は「4町合併から市政が始まって20年を迎え、本市は新たな時代が来ていると思う。議会としても実効性のある改革を持って市民の付託に応えるためにがんばっていく」と意気込みを述べた。
赤木副議長は「責任の重さに恐縮するが、副議長として議長を支える。議会の円滑な運営に努め、市民の付託に応え続けられる議会となるよう、誠心誠意努力する」と述べた。