2025.1.211405人がエントリー、壱州路を疾走

壱岐の島新春マラソン大会、ゲストに東国原英夫さん来島

 島外からも多数のランナーが参加する「第37回壱岐の島新春マラソン大会」(同実行委員会主催)が12日、芦辺町の市ふれあい広場グラウンドを発着点に開催し、冬の壱州路を疾走した。今年は島内をはじめ北海道や香港などのべ1405人がエントリー、小中学生や一般など7部門に分かれて競い合い、うち1210人がゴールした。スペシャルゲストにはタレントで元宮崎県知事の東国原英夫さんを招き、ハーフ部門などのスターターを務め大会を盛り上げた。

 

 1987年から毎年1月の第2日曜日に開催され、「新春・爽・快・走」をキャッチフレーズに多くの選手が参加する伝統の大会。新春の訪れを告げる本市の一大イベントとして定着している。今回の市内参加者は790人、市外参加者は415人、海外からは6人。完走者は1210人を数えた。今回もユニークなコスチュームで出場し、場を和ませる人など、思い思いの走り初めを楽しんだ。

 当日の気温は約5度と時折吹く強風で若干肌寒いコンディションの中のレースになった。午前9時、親子で1㌔を走るファミリーの部がスタート。続いて10㌔、3㌔、ハーフ、5㌔と次々にスタートし、後半は小学生向けの1・5㌔と2㌔の合計14レースが行われた。

 メインレースのハーフの部では、勝本町出身で現在は長崎市に住む会社員の川谷勇貴さん(33)が1時間8分29秒で優勝。大会記録の1時間7分10秒には、わずかに及ばなかった。川谷さんは同大会に8回出場、第33回大会から35回大会まで同部門で3連覇を果たした強者だ。昨年の大会は出場せず、今大会で再び出走し4回目の優勝を飾った。

 川谷さんは「風が強くて途中で疲れが出たが、沿道からの応援が励みとなり楽しく走れた。正月の休暇明けで体力的に大丈夫かなと思っていたが、意外と走れた」と優勝の喜びを語った。

 遠来者賞は香港の謝立剛(シャリュウコン)さん、北海道奥尻島の千葉晃裕さん、同札幌市の乙部智恵子さん。最高齢出場の男性は、93歳で静岡県浜松市から出場の鈴木与七さん、女性は80歳で福岡市から出場の大川久美子選手。鈴木さんは「これまでも何度も出場しているが、まだ走れるということは自分への励みになる。来年も出場できるように努力したい」と話した。

 大会新記録は、ハーフ部門の女子40歳以上で福岡県から出場の米倉まりさんが1時間23分34秒で記録を塗り替えた。