2025.12.22郷中、駅伝全国大会に初出場

 全国の中学校48校が競った第33回全国中学校駅伝大会が14日、滋賀県の希望が丘文化公園で行われ、男子(6区間18キロ)に郷ノ浦中学校が初出場した。結果は1時間3分で48位。順位こそ振るわなかったが、初の全国舞台で得た経験は、今後につながる大きな財産となった。

48位も大舞台で貴重な経験

 

 駅伝部のない郷ノ浦中は、陸上部を中心に野球部やバレーボール部など4部から選手を集めた計9人の混成チーム。先月6日に諫早市で開かれた県大会(6区間18キロ)で58分15秒の記録で初優勝し、県代表として全国切符をつかんだ。壱岐勢の県大会制覇は39年ぶりの快挙だった。

 全国大会では、1区を加㔟田隆希選手(3年)、2区を西凛乃介選手(2年)、3区を長田琉羽選手(3年)、4区を長島築選手(3年)、5区を井上凜紀選手(3年)、6区を川下蒼希主将(3年)が走った。序盤は全国の高いレベルに押され出遅れたが、4区の長島選手、5区の井上選手が力走し、一時は45位まで順位を上げた。しかし、終盤は力及ばず、最下位でのゴールとなった。

 川下主将は「夏以降、駅伝部のキャプテンとしてチームを引っ張ってきた。みんなの支えで一つにまとまり、自分も仲間も成長できた。全国大会はみんなでつかんだ切符で、良い経験になった。後輩には、さらに上の順位を目指してがんばってほしい」と振り返った。

 山村尚耶監督は「生徒も私自身も全国大会は初めてで、レベルの高さを実感した。競技面だけでなく、練習への姿勢や礼儀など生活面の成長も見られた。市大会から全国大会までを経験できたことは、何ものにも代え難い」と語り、来季への意欲を示した。