2025.6.17新人候補者は4人の可能性大
7月20日投開票に向けた市議選予定者は16議席に対し18人でほぼ確定か
7月13日告示、同月20日投開票予定の第6回市議会議員選挙に出馬予定の顔ぶれが見えてきた。4日に市議会議員一般選挙立候補予定者説明会があり、この日、出馬の意向を示したのは現職14人、新人4人。次期市議選は18人の候補予定者でほぼ確定しそうな状況だ。しかし、同月13日の告示までにはまだ時間もあり、今後の変動も考えられる。市が掲げる「壱岐新時代」による将来性の反面、新市政の変化のわかりづらさ、市議会のあり方に疑問を持つ市民が多いことから、市議選への期待も高まった。しかし、立候補新人4人の少なさに一部の市民からは落胆の声もあがった。
※4日現在の有権者数は、男9617人、女1万583人の合計2万200人。
過去最低数、4人の新人候補
4日、石田農村環境改善センターで開かれた市選挙管理委員会による市議選立候補者説明会では、現職13、新人4、計17陣営が出席、現職の1人は欠席したが、出馬の意向を示していることから、18人が立候補する可能性が高い。
4年前の市議選に向けた立候補者説明会では、現職14、新人10、計24陣営が出席。後日、うち3人が市議選には出馬しない意向を表明したことで、21人が出馬した。思わぬ立候補者の少なさに、前回よりも盛り上がりに欠ける選挙になりそうだ。
市選管によれば、出席した現職は武原由里子、清水修、土谷勇二、中原正博、植村圭司、山川忠久、中田恭一、音嶋正吾、小金丸益明、樋口伊久麿、松本順子、山口欽秀、赤木貴尚の13陣営と同日欠席した山内豊の計14陣営。市山繁と豊坂敏文の両議員は出席しなかった。(敬称略・受付簿順)。
新人候補予定者は、山本泰久、酒井真吾、中山忠治、菊地弘太の4陣営(敬称略・受付簿順)。
市議選立候補者説明会は、選挙運動に関する注意点や手続きなどについての説明を受ける場。後日、市選管で説明書面を受け取るなどで、説明会以降にも出馬表明をすることはできるため、現在の予定者数18人からさらに増える可能性が残る。
今回の当確ラインは700超え辺りか
2021年の市議選は大いに盛り上がった。現職14人新人7人、計21人が16議席を争う激戦で、投票率は75・41㌫。市長選を経て出馬した候補者が市議選過去最多の1737票を獲得する健闘をみせた。他当選者は軒並み900から600票台に集中していた。
選挙を前にして毎回、市民からは議会の改革を求める声が根強い。議員定数の適正化は改革の最たるものだが、これまでの市議会は現状維持を貫いている。この辺りの市民の判断が、どのように票に現れるのか興味深い。
予想では、前回市議選のように飛び抜けた票を得る候補者はいないと考える。市長選で現職と接戦を繰り広げた候補者は、話題性も高かった。しかし、今回は市長選を経た候補者や、特別な話題性を持つ候補者はいないことから、大差は起きづらい。しかし、大差がないということは票が均一になりやすく、すなわち接戦の様相も起こり得るとも言える。
そうなれば、立候補者減の影響も含め、当確ラインは前回の選挙よりも上がる可能性が考えられ、700から750票辺りになるだろうか。
過去最低候補者数の市議選、気になるのは市民の選挙や市政への関心への影響だ。惜しむべきは、議員定数削減案をもう少し慎重に考えるべきだったのかもしれない。