2023.6.06市消防職員、パワハラ行為で懲戒処分
約10年間にわたり部下にパワハラ繰り返す
市消防本部内で部下に、いじめや嫌がらせを行う「パワーハラスメント」を繰り返したとして、消防本部係長級の男性職員(49)に対し先月25日、同日以降の給与を3か月間10分の1減給する懲戒処分とした。男性職員の上司1人には管理監督責任として訓告、4人には厳重注意を言い渡した。
市の公表によると、2013年ごろから昨年にかけて、少なくとも7人の部下職員に対して、業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動や、威圧的態度で叱責したというもの。さらに、職員の親を揶揄(やゆ)する発言などが6件、来庁した女性に対して不適切な言動をするなどのハラスメント行為が確認された。
白川博一市長は今回のハラスメント行為と処分について「法令などを遵守する全体の奉仕者として、また、公共の福祉向上のために誠実に勤務すべき公務員、とりわけ市民の生命、財産を守る消防職員としてあるまじき行為に非常に遺憾だ。市政を預かるものとして市民に対し深くお詫び申し上げる。消防長に対して、服務規律の徹底と綱紀粛正(こうきしゅくせい)を改めて指示した。二度とこのようなことが起きないよう、再発防止に取り組み、職員一丸となって市民への信頼回復に万全を期す」と述べた。
山川康消防長は「市民の信頼を裏切ることになり、深く反省する。日ごろから職員に対して法令などを遵守するよう注意を促していたが、誠に遺憾。今後は職員一丸となり、再発防止と信頼回復に取り組む」と決意を示した。