2025.3.17つかめ一勝!春一番の旋風を甲子園

センバツ高校野球組み合わせ抽選会、壱岐高は強豪の東洋大姫路と初戦で対戦

 

 18日から13日間、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催される第97回センバツ高等学校野球大会(主催:毎日新聞社、日本高等学校野球連盟)の組み合わせ抽選会が7日、毎日新聞大阪本社で行われ、21世紀枠・神宮大会枠含む各地区代表計32校の対戦カードが決定した。初出場の壱岐高の初戦は、大会3日目の第3試合、20日春分の日の午後2時から兵庫県の東洋大姫路との対戦が決まった。

 春のセンバツ甲子園は18日から、阪神甲子園球場で開かれる。組み合わせ抽選会は、一般選考の29校(北海道1、東北3、関東・東京6、北信越2、東海3、近畿6、中国2、四国2、九州4)と、21世紀枠の2校、明治神宮大会優勝の1校が出場する。

 壱岐高は21世紀枠からの選抜。遠征して試合をする負担が大きい離島ならではの困難を抱える中、九州大会に出場し実績を残したことなどが評価された。九州大会でも1勝しベスト8進出。創部48年目にして初の九州大会出場を果たした。快進撃は「100年に一度の奇跡」と言われ、壱岐高をはじめ島民全体が盛り上がり、甲子園での一勝を祈っている。

 組み合わせ抽選は7日午前9時から。出場する32校の主将がくじを引いて、1回戦の対戦相手が決まった。壱岐高は浦上脩吾主将がくじを引き、「壱岐高校17番です」の声のもと、対戦相手が決まった。

 対戦する東洋大姫路は、3年ぶり9回目の出場。かつて大阪の履正社を春夏合わせて13回にわたって甲子園に導いたOBの岡田龍生監督が2022年春から就任し、昨年秋の近畿大会で優勝した。岡田監督の就任後、初めての甲子園出場となる。エースの阪下漣投手は、右腕から繰り出す145㌔超の力のあるストレートや多彩な変化球を操り、チームをけん引する。続く左腕の末永晄大投手も140㌔超のストレートを投げ、左右の好投手がそろう。

 浦上主将は「東洋大姫路の強さは神宮大会でも見てきた。自分たちよりも実力があるチームとの対戦は身が引き締まる思い。投手も打撃力も兼ね備えたチームであり、緊張はしているが試合では自分のピッチングをしていきたい。甲子園でやるからには、強いチームと戦いたい気持ちがあったが、同時に緊張感も増した。東洋大姫路に打たれるかもと想像し怖い気持ちもある。打たれないよう投球ミスはしないよう心がけたい」。

 坂本徹監督は「東洋大姫路は攻守ともに鍛えられたチーム。対戦が決まり、あとはやるだけなので、しっかりと準備をして試合に挑めるようにしたい。勝機は、いつもの練習通りに壱岐高らしいプレイをすること、強化したディフェンスを崩さずリズムを保った試合にすること。初出場であり緊張や勝手がわからないこともあるが、いざ試合が始まれば自分たちの野球ができること、これに尽きる。消極的なプレイにならないよう支えてあげたい。選手も甲子園に出場から、甲子園で一勝に目標が変わった。選手、応援に来ていただいたみなさんと甲子園で校歌を歌いたい」と意気込みを語った。

 東洋大姫路の渡邊拓雲主将は、壱岐高の印象について「対戦が楽しみ。壱岐高は力のあるチームだと思うので、その力に押されず自分たちの野球ができるようにしたい。練習メニューも自然の中で培ってきたものなので、力負けしないように東洋大姫路の野球をしたい」と話した。

 同校の岡田龍生監督は「壱岐高の情報はあまりないのでなんとも言いようがないが、選抜のチームでありどの高校も努力を重ねているので、結果は試合をしてみないとわからない」と話した。