2020.4.10【市民からの問合せについて】各港の検温導入時期は未定
白川博一市長は、今月はじめに新型コロナウイルス感染者2例目が確認されて以降、市感染症危機管理対策本部からのお知らせとして市内防災無線で経過などを放送している。
しかし、9日と10日に放送された中で「九州郵船では感染拡大を食い止めるため、水際対策として、各港において乗客すべての検温を実施することとしています」との内容に、一部市民からは数日後には全港で実施するような誤解が起きていた。
当紙が9日に九州郵船本社に問い合わせたところ、現在、検温器は発注を終えたばかりで実施の時期は未定であった。また、実施する港は博多港と唐津港のみになる。
同県で、新上五島と長崎市を結ぶ五島産業汽船が本市より一足早く9日に検温を実施していることから、水際対策の不安から安堵した本市市民の中に誤解が起きたようだ。
新型コロナウイルス感染拡大の防止は、あらゆる感染の可能性を考え、今は楽観視する時ではない。特に市内全域に伝えられる防災無線は、迅速な情報伝達は当然として、誤解を生まない正確な発信が必要だ。
この件について市総務課は「受け取り方の違い」と答えた。あえて言うが、この事態で市民の受け取り方の違いが起きる事は危険だ。受け取り方一つで、事実と違うデマや噂で収集がつかなくなることもある。
防災無線による島内放送はありがたいが、正確で市民に必要な情報発信をしてもらいたい。