2021.8.11市民のための議会運営に
1日に投開票となった市議選の結果が分かった。当初の予想通りと予想を外す選挙結果だった。
今回の市議選では、新型コロナの対応や市長に向けたリコール運動などの影響から、現職には厳しいのではないかと思えた。結果として現職からは14人中2人が落選した。しかし、獲得した票数を見れば新人数人が上位を占め、ベテラン議員と言われる現職の得票は600~700票台がひしめきあう結果となった。
当選のボーダーラインが689票。上位から7人目以降の9人の票数差は100票以内という僅差で明暗を分ける形となり、うち8人は現職が占める。もしも、あと5㌫ほど投票率が上がっていたならば、有権者の判断が僅かに違っていたならば、順位は簡単に入れ替わり結果も違っていただろう。票の流れを見れば、現職には厳しかった選挙だったといえる。
予想外を挙げると、トップ当選の森氏に1737票もの支持があったことに尽きる。3位の票数と2倍近くの差が開き、過去の市議選からも最多票数を記録、1人の候補者に票が集中した。現在の市政の状況や昨年の市長選を経ての出馬であり、ある程度の票数が集まるとの見方はあったが、ここまで集中するとは予測できなかった。
これも有権者の判断であり否定するものではないが、もう少し票が他候補者に分散していれば、これもまた違う結果になっていたのかもしれない。個人的には、その結果がどうなっていたのか興味がある。
何はともあれ、新たな市議16人が決まった。この中には市長選に出馬した2人が選ばれた。自民党系が多いとされる議会の中に、他党の議員も誕生した。この変化から「開かれた議会」を作り上げてもらいたい。市議会は本会議と常任委員会のみマスコミや一般に公開される。重要な話し合いをしていると思われる全員協議会は一切市民に公開されない。密室の会議が多いという印象は否めない。
「馴れ合い」と「仲良しクラブ」にならぬよう、民意に沿う活発な審議ができる新たな市議会に期待したい。