2021.7.27市議選の行方に期待感は大

 8月1日に投開票となる第5回市議会議員選挙が約1週間後に迫ってきた。

 このまま21人の予定者が出馬となれば、5人が落選となる激戦だ。現在、この記事を書いている段階は告示前であり、確実な候補者とは言えないが、これまでの各候補予定者の活動などから、ほぼ確定に近いのではないかと推測する。

 今回ばかりは不安を隠し切れないのか、新人候補さながらの活動を展開する現職議員もいるようだ。現職に至ってはこれまで4年間の議員活動が問われる時であり、この段階で新人候補のように辻立ちをしたり、名を広めるための広報活動をしても、どれだけ成果が得られるのか。これまで議員として積み上げてきた働きの結果が、良くも悪くも評価となり、得票数に表れる。

 新人候補者は、議員としての能力も適性も未知数であることは否めない。しかし、自らの政治理念などを掲げたチラシや、辻立ちなどでの声を聞けば、ある程度の人となりは分かる。あとは、どれだけ多くの市民に顔と名前を知ってもらうかにかかる。

 どれだけ多くの市民が今回の市議選に対して期待を寄せ、さらには市政への興味が増しているのかも候補者には意識してもらいたい。現在、市は財政の不明瞭など決して楽観視できるとは言えない状況にあり、真っ向から問題に向き合えるのが議員だ。市民が市政に対して抱く問題や、改善を求めたいことなどを公で代弁できるのも議員になる。

 「馴れ合い」「しがらみ」「無関心」「日和見」。これらは取材を通して記者が感じてきた議会の印象だ。無論、きちんと自らの考えを貫く「もの言う議員」がいたことも理解している。候補者は、市民の期待を改めて感じてもらいたい。

 今回の市議選の票の行方は、大きく票を得る候補者が数人いる反面、他票は各候補にバラけるのではと考える。そうなれば当選のボーダーラインは前回の680票台よりも下がる可能性が高くなる。何はともあれ、市民は市議選の行方に大きな関心を寄せていることを認識してもらいたい。