2024.6.04山林火災が多発、防止に努めよう
気温が上がり空気が乾燥するこの時期、本市では山林火災が頻発しているので注意を促したい。初夏を迎え、雑草の除去や草木の伐採などの処理のため、焼却することから起きる火災が多いようだ。
今月(27日まで)の火災件数(市メール配信サービスによる状況)では、実に5件もの火災が発生し、うちすべてが山林火災だった。以下に同期間の火災状況を記載した。
▽16日午後3時41分、芦辺町湯岳本村触、同3時45分に鎮火▽19日午前11時49分、芦辺町諸吉本村触、午後12時1分に鎮火▽同日午後2時38分、芦辺町国分川迎触、同3時3分に鎮火▽22日午後2時23分、勝本町立石東触、同2時29分に鎮火▽25日午後3時27分、郷ノ浦町渡良西触、同3時36分に鎮火。
さらに以前の火災件数を参考に挙げるが、4月と3月は0件、2月1件、1月は建物火災1件。いかに5月の火災発生件数が多いかがわかる。
昨年5月は▽2日、初山西触で山林火災▽3日、勝本片山触で山林火災▽15日、芦辺町諸吉東触で山林火災▽17日、郷ノ浦町坪触で建物火災。計4件の火災が発生し、うち3件が山林火災だった。昨年6月の発生件数は13日の石田町筒城仲触の山林火災のみ1件。7月は10日の芦辺町箱崎諸津触の建物火災、24日、郷ノ浦町永田触の山林火災の2件だった。8月には6件の火災があり、梅雨明けの雑草処理のために再び山林火災が発生しやすい傾向にあることが推測される。
さらに今後のため、昨年夏以降の状況では、9月は0件、10月は4件、11月は3件、12月は1件だった。10月に増加している理由には、残暑が終わりを迎え、再び雑草や草木の焼却処理が行われているためと思われる。
これらの例を見てわかるが、本市の火災の発生は、草木の伐採とその後の焼却時に起きやすいことが推測される。参考までに昨年の火災発生事例を挙げたが、さらにさかのぼれば詳細な状況が見えてくるかもしれない。また、梅雨入りの時期や天候の状況により、6月にも火災発生の危険があることも考えられる。防災は注意と火災防止への意識にやりすぎはない。ほとんどが油断と消火などの準備不足に起因する。
火災は自然破壊だけではなく、最悪の時には建物に引火し、すべてを失ってしまうことがあり得る。近年、火災による死亡事例はないが、その可能性もあり得る。十分な注意と警戒を怠らないように警鐘を鳴らしたい。