2025.4.01壱岐が一体になった瞬間に感動

 壱岐高と野球部、市民や本市にゆかりのある人たちの念願が叶った、今回の壱岐高野球部の甲子園出場。私たちは歴史的瞬間を目にすることができた。夢だと思われていたことを実現した選手らの努力と信念に敬意を表したい。

 試合開始の数分後、大会本部は同試合の入場券が完売したことを試合関係者に通知した。完売通知の発表は、全席指定となった2021年以降で初めてだという。当日の観客数は、主催者側の公式発表によれば約4万人。本市の人口約2万4千人と比較すれば、いかに注目の試合だったのかがうかがい知れる。

 壱岐高の試合は春分の日の20日、祝日ということもあり球場には多くの観客が足を運ぶことは事前に予想されていた。壱岐高と東洋大姫路高の試合が始まる午後2時ごろ、壱岐高応援席の一塁側アルプススタンドは学校が用意した2800席は満席。完売のため入場券を購入できなかった人を含めると3千人以上の応援者が殺到していたものと思われる。

 21世紀枠で出場した壱岐高野球部は「練習試合での島外への移動など、離島ゆえの困難を乗り越えてきた」という理由がある。今回、本市から甲子園に向かった応援者も、選手らと同様に労力と交通費をかけて移動した。試合の数日前には暴風警報が発令され、一時フェリーやジェットフォイルも一部欠航、運行見合わせなどがあり、無事に甲子園に行けるのかとどぎまぎさせられた。まさしく離島ゆえの困難が起きた。

 そのような中、島内の応援者らはフェリーやジェットフォイルで博多港へ移動、夜行バスを乗り継ぐ人もいれば、新幹線で向かった人もいる。全国各地に住む本市出身者も甲子園に向け移動した。結果として指定席完売、アルプススタンド満席という、大会本部も驚くような観客動員数を記録した。東洋大姫路高の三塁側アルプススタンドも、甲子園がある地元の兵庫県からの出場ということからほぼ満席状態に。外野席と内野席も多くの観客で埋め尽くされていた。

 甲子園出場だけでも夢のような現実なのだが、まさかの入場券完売。観客席はプロ野球かメジャーリーグ来日かと思わせるような動員数と大声援の活気にあふれた。初出場の離島校と地元兵庫県の優勝候補校との注目のカードだったが、ここまでの盛り上がりは誰が想像できたであろうか。このままの勢いで夏の甲子園自力出場を目指してもらいたい。