2018.10.16開所から1年、行列が絶えない相談所に

 昨年8月22日から島内事業者などを対象とした相談業務を行う「壱岐しごとサポートセンターIki-Biz」(森俊介センター長)は、業務開始から1年が経ち、相談実績や売り上げアップ、創業支援などの実績を報告した。報告では今年8月21日時点で、相談件数910件、来訪事業主数は189件あり、島内事業者登録数1533社に対し約12㌫の事業者が利用していることがわかった。さらに相談者のリピート率は96・8㌫と高く、相談者の満足度の高さが示された。森センター長が開所時から掲げていた目標の「行列が絶えない相談所」が実現された形となっている。

 

 

 報告書には統計データとして、相談に訪れた業種が示された。飲食や宿泊などのサービス業が最も多く、ついで製造業や卸・小売業と続く。傾向として「相談する相手が少なく、ゆっくり時間をかけて考えたり制作物を作ったりする時間が少ない個人商店の需要が高い」と分析。また公務関係の担当者の相談もあり、島民生活に関係する公共サービス向上に関する相談も多い。

 男女比の相談者割合では、男性66㌫、女性34㌫。女性の相談者では経営者などが3割以上を占め、業種は飲食サービス業や製造業、公務、教育関係、クリエイターなどが多い。

 年齢層では、30代と40代が多く、早急な業績アップを求めている傾向が高いと分析している。

 依頼を受けた制作物では、ホームページ12件、チラシ11件、ポップ広告10件、ポスター4件などのほか、ロゴマークやプレゼン用スライド、営業向け資料などの計51を手がけた実績を報告した。

 また臨時のプロカメラマンを雇用し、92件の事業者に対して自由に使用できる画像素材を提供。ホームページや広告に使用し、画像を使ったPRでクオリティアップに繋げている。

 開所から2年目を迎えて、森センター長は「島内での認知度を上げていく。存在は知っているが、どのようなことをするのかわからないとの声もある。相談によりどのようなメリットがあるのかを伝えていく必要を感じている。さらに包括的なPRに取り組む」とした。また「2年目からも多くの事業主と関わり合い、壱岐の経済発展に寄与できるよう、スタッフ一丸で頑張っていきたい」と意気込みを語った。