2020.7.22郷ノ浦港の整備と再編に着手

郷ノ浦港ジェットフォイル用浮桟橋整備と駐車場不足の解決に向けて

 

 郷ノ浦港ジェットフォイル乗り場は、フェリー岩壁からの搭乗下船のため、潮の満ち干きによる影響を受け高齢者や車椅子利用者などが乗り降りする際にタラップが急角度になる危険を伴う。また、慢性的な駐車場不足も問題とされてきた。市と県は、これら問題解決と利便性を上げるため、今月中に郷ノ浦港整備促進委員会を設置し、ジェットフォイル用浮桟橋と駐車場整備を検討していくことを決めた。

 

 14日に開かれた市議会定例会7月会議で、郷ノ浦港ジェットフォイル用浮桟橋の整備について白川博一市長は「令和3年度新規事業採択に向け、県や関係団体などと調整を進めている。2日、郷ノ浦港ジェットフォイル浮桟橋の検討会議を行った。検討経過、旧フェリー岩壁の整備計画案について壱岐振興局から説明を受け、その後、整備計画案について関係団体から承認を得た」と述べた。

 同整備計画案の承認により、乗り場の変更に伴う旧フェリー岩壁側の駐車場の見直し、慢性的な駐車場不足の改善を図るための全体的な港の再編について、今月中に郷ノ浦港整備促進委員会を設置し、具体的な検討を進めていく考えを示した。

 市では、県への要望書に「郷ノ浦港ジェットフォイル専用浮桟橋の整備」を盛り込み、実現を求めるよう繰り返し県知事に伝えてきた。また、市議会では昨年9月会議の一般質問で、赤木貴尚議員が「郷ノ浦港の環境整備と浮桟橋の設置について」や、昨年12月会議で市山繁議員も「利用者の安全確保と駐車場不足から早急な実現を」と意見している。さらに、白川市長も4期目市長選で公約として掲げていた。

 ジェットフォイルは就航から30年が経つ。高齢化に向かう本市の状況から、潮の干満に影響しない搭乗の必要性が叫ばれてきた。令和3年度実現に向けて動き出した。