2021.4.27白川市長「基金に頼らない財政基盤を目指す」

市議会4月会議で補正予算可決

 市議会は19日、定例会4月会議を開会し、令和3年度市一般会計補正予算の4億3150万円の追加補正を全会一致で可決した。可決した主な予算は、逆参勤交代構想トライアルツアーの実施や丸の内プラチナ大学壱岐分校オンラインセミナーなどのテレワーク推進事業や、聖火リレー費の予算見直しなど【4面に関連記事】。

 開会冒頭で白川博一市長は、今年度から始まった財政健全化元年の施策推進のため、5日に市財政基盤確立推進本部を設置したことを報告した。白川市長は3月会議で、「将来にわたり責任ある行財政運営を行なっていくにあたり一度立ち止まり、徹底した財務管理経費の削減はもとより、市民生活に少なからず影響する経費の削減など、大きな痛みを伴う項目についても改革を断行していかねばならない状況にある」と述べている。

 今会議では、「市民には心配や不満をおかけしている。一部では、これまで私が先進的な事業に取り組み、市民を置き去りにした財政運営を行なってきたことが原因であるかのような声もあるが、そのようなことはない」と一部の市民に広がっている批判的な話を否定した。

 白川市長は「普通交付税が減少していく中でも、市民の生活向上やまちづくりのための財政運営を行なってきた。市民の暮らしの向上を最優先し、四町合併以前の住民サービスを可能な限り維持することに努めた結果、既存事業の見直し、市所有の公共施設、出先機関などの統廃合、使用料や手数料の適正な改定など先送りにしてきたことで現状に至った次第だ」と予算削減の理由を述べた。

 さらに、「本年度を市財政基盤確立推進元年とし、基金に頼ることのない財政基盤の確立を目指す。将来にわたり、安定的な市政運営と効率的な行財政運営を推進していく」と今後取り組む考えを示した。