2021.9.28森議員、権威性ある発言事例を報告。教育長の対応一例を一般質問で示す

教育長の対応一例を一般質問で示す

 市議会9月会議一般質問の15日、森俊介議員が登壇し、冒頭で久保田良和教育長より自身が受けた威圧的発言の一例を挙げた。

 14日の一般質問で、山口欽秀議員が久保田教育長に質問した「新聞の投書で教育現場に疑問を訴える声があり、どう受け止めるか」に対し、久保田教育長は「投書は事実と異なり投書が教師からなのか疑問」とし「議員は事実に基づいた議論を願いたい。私に直接確かめていただくなら、いつでも誠実に対応する」と答弁していた。

 森議員は前日の答弁を受け、市議選前の政治運動時に自らが体験した事例を久保田教育長に投げかけた。芦辺浦方面へのビラ配りで、森議員が久保田教育長の自宅を訪問した際、「帰れ。お前、俺が誰だか分かってるんだよな」と大声で罵倒されたという。

 一般質問の通告に示されていない内容のため、森議員は報告事項にとどめ、「何かあればお話し願いたい」とのみ付け加えた。発言を受けて久保田教育長は「対応したことは記憶している。選挙の事前運動に当たってはいけないとの心配があった」と述べたが、森議員は「選挙活動と政治活動の違いは把握しており、問題はない」と返答した。

 森議員は「当時の言葉には、非常に権威性がにじみ出ており、職場のような権威勾配がある場で同じようなことがあれば、明らかに問題」と意見を述べた。

 

森議員と久保田教育長の発言(全文)

(森議員)14日の山口欽秀議員と久保田教育長の答弁に関わることで、この場で私しか持っていない情報があるので、ここで共有させていただきます。

 山口議員の質問に対する答弁の中で久保田教育長は、「(新聞報道では)私が先生を罵倒するという形が、どのような具体的な例があったのか、わからないところがある。事実と認め難いような記述を並べている印象を持つ。議員にはこの一般質問の議場という席の中では、お互いに事実を元にして議論をし合えたら一番ありがたい。議員活動として事実をいろいろな方法で確かめてもらいたい。私に直接確かめていただいても、いつでも誠実に対応させていただく」という言葉がありました。

 (市議選前、森議員が体験した一例を挙げて発言)7月3日の昼過ぎに、森は芦辺浦にビラを配りに回ったのですが、その際に、久保田教育のお宅にお伺いしました。すると、「帰れ!お前、おれが誰だか分かってるんだよな」といきなり怒鳴られました。予想だにしなかった大声にも驚きましたが、ほとんど関わったことのない人間に対しての第一声がそれだったことにも驚きました。教育のトップを任されている人の言葉としてにわかには信じ難く、衝撃的だったので強く記憶に残っています。

 「お前、おれが誰だかわかってるんだよな」という言葉には、非常に権威性がにじみ出ています。もし職場のような権威勾配がある場で、同じようなことがあるのであれば、それは明らかに問題かと思います。

 先ほども申し上げたように、昨日(14日)、ご自身で「議場という席の中で事実を元にして議論したい。議員活動として事実をいろいろな方法で確かめてもらいたい」とおっしゃっていたので、森自身が体験した事実を、この場を借りて共有させていただきました。今後の議論の材料にしていただければと思います。

 特に答弁は求めませんが、「私に直接確かめていただいても、いつでも誠実に対応させていただく」ともおっしゃっていたので、この件について何かあればお話ください。

(久保田教育長)7月3日のことですが、選挙の事前運動に当たってはいけないとの心配が私にはありました。私の自宅にお尋ねに来られて、と言うことを森議員が自身で口にされておりますので心配をしておりますけれど、そういうことが、もし、当てられた場合は「あなたはその心配をされておりませんか」と言う気持ちが私にはありましたが「もう帰られたがいいですよ」そう言う気持ちが。休日の昼間でしたが、その時だったので家の者が対応して、何かわからんと言うことでしたので、私が出てきて対応したと言うのは記憶にあります。

 そう言う意味で、今回もいろいろ事前運動で取り上げられて、議員さんの中にも言われている方もあるようで、そういう方達にそう言う事実が取り上げられること、むしろ言われることが危険だと考えますので、理解をしていただければ。私もそのことを記憶しております。

 その日の何時何分に来られてなど、記憶には取ってありますので、そういったことは僭越に対応しますので。そういう変な形に使う気持ちはありませんけど、私がそう言う立場にあると言うことは分かっていますね、と言うことの意味が強い言葉になったかもしれませんが、大きな声を出したとは思いません。

(森議員)選挙活動と政治活動の違いは把握しており、事前運動には当たらないと認識しておりおます。

 大きな声ということに関しては、私の知人が通りを挟んだところにいたんですが、そこまで響くような大きな声だったことは報告させていただきます。