2023.2.14旧十八親和銀行跡地で保険のコールセンター開所

本市から22人採用、雇用拡充に弾み

 

 生命保険・損害保険代理店株式会社NHS(東京都、樋口公裕代表取締役社長)の壱岐コールセンター開所式が1日、壱岐の島ホールで執り行われた。

 コールセンターは、同日より郷ノ浦町の旧十八親和銀行跡地(郷ノ浦町東触643-5)で開始。現地採用のスタッフを中心に3年間で社員、契約社員、アルバイトを含め約30人の雇用を見込む。スタートメンバーは27人、うち22人(1日現在)が本市採用で始まった。コールセンター業務として新規の客への情報発信やパンフレット送付などを行う。市内で10人以上を雇用する企業誘致は14年ぶり3件目だ。

 開所式には、同社の樋口社長をはじめ、同センタースタッフ27人が列席。本市からは白川博一市長、豊坂敏文市議会議長らなど、市職員ほか関係者が出席した。鏡開きでは、今後の業務発展の願いを込めて、関係者一同で壱岐焼酎の樽を割り、開所を盛大に祝った。

 樋口社長は「壱岐市のコールセンターは、弊社の中長期戦略として重要な拠点になり、大きな期待を持つセンターだ。地域に愛され支持されるセンターを目指していく」と意気込みを語った。

 白川市長は「本市から多くの雇用が生まれることに感謝したい。市をあげて応援する」と述べた。大石賢吾県知事のあいさつを代読した壱岐振興局の小畑英二局長は「これからの企業誘致の弾みになる。壱岐市とともにしっかりとサポートしていきたい」と今後に期待を寄せた。

 同社は2015年3月に設立、2021年1月に朝日生命のグループ会社になった。対面と通信販売を組み合わせた「ハイブリッドモデル」の保険営業を確立した実績を持つ。県と市、県産業振興財団が誘致した同事業は昨年11月2日、同社と市、県で立地協定を結んだ。全国に拠点を有し本市が12か所目。県内では長崎、諫早、佐世保各市に次いで4か所目となった。