2020.10.15市役所の電話保留音に市歌「壱岐・洋洋」を採用

 先月10日から29日までの期間に開会した市議会9月会議で、市民からの陳情による「市歌『壱岐・洋洋』を電話の保留音で対応することを要望」が上がった。審議した産業建設常任委員会は、採択すべきものとして判断し可決した。

 要望した芦辺町の市民は、「RKBラジオ朝の番組で、(株)富士ドリームエアーラインズは、長野県民歌『信濃の国はー』のメロディを流している。長崎県内で同メロディが流れ、県民が聴いていることは長野県の知名度が上昇していると思う」とし、本市も「できる範囲と行動から知名度を上げ、観光につなげるべき」と考えを語った。

 要望者は「市は同市歌を正午の昼食時に公共告知放送で流しているが、どれだけの市民が関心を寄せているか。16年にわたり市歌を流しているが、効果はどうなのか」と疑問を訴えている。

 また、「市は合併から16年が経過したが、観光客の増加は著しくない。市は、集客力のアイデアリズムに乏しく、他力本願と思われる地域おこし協力隊やさまざまな政策を行なってはいるが、前途は厳しい。長野県民歌のように全国に市歌を浸透させる環境整備を早急に創ることが重要。市を世間に宣伝して観光客誘致を推進することが市の繁栄につながる」と厳しく意見している。

 そのため、「市役所4庁舎と各出張所の電話で、保留音を市歌に設定してメロディを流すことが、いずれは市の宣伝につながり集客力にもつながる」と考えを述べた。

 要望を受けた産業建設委員会は「市では、4庁舎で市歌を電話保留音にするため、電話装置の更新と既存装置の設定変更の工事を実施する計画があるため、採択すべきとする」と意見し、予算措置などは「市長に一任する」とした。