2020.3.11「新型コロナウイルス」デマ拡散に注意、正しい情報を

市関連イベントの中止延期、感染の誤報も飛び交う

 

 新型コロナウイルスは、福岡市や熊本市で感染者が出たことから、国内での感染拡大が懸念されている。福岡市が本市への航路窓口にあることや、熊本市の感染者は博多ふ頭に近いマリンメッセ福岡のイベントに来場していたことから、本市も油断できない状況にある。壱岐保健所では、感染の疑いがある人の相談窓口を開設した。しかし、市民は「検査は本土などは半日ほどで済むと聞くが、本市では検査開始から結果まで2日間も要すると聞いた」と不安の声も。壱岐保健所は「要検査の人の対応は必要に応じて整えている」とし、「正しい情報を得てまずは相談窓口へ」と促した。

 

 全国的なウイルス感染の広がりを見て、市民から「離島の場合、感染疑いの検査は本土以上の日数がかかるのではないか」と不安の声が上がっている。通常ではウイルス検出の検査から結果までは半日ほど。本市の場合、午前中までに壱岐病院で検査をした場合、結果は翌日の午後以降になるようだ。理由として、病院で採取した検体をフェリーやジェットフォイルなどの公共交通機関に乗せ、検査を行う大村市の県環境保健センターまで移動の時間を要することと、運航時刻に時間差があるためだ。

 検査は、壱岐保健所の相談センターを経て壱岐病院などの判断で検体を取る。その後、保健所から県環境保健センターに送られ検査判断を行う。

 病院の検査は「風邪の症状や37・5度以上の発熱が4日以上続いている場合など」とされ、必要に応じて入院もある。壱岐保健所は「検査が必要な人は、慎重な対応を取る」とし、「状況に応じての治療体制がある。結果まで1日半かかっても影響はない」とした。

 また、先週から今週にかけて一部市民の間で感染者発生のうわさが流れたが、保健所は「デマに惑わされないように。発生時には迅速に公表する。正しい情報を得て、体調に不安がある場合は相談窓口へ。冷静に行動を」と注意を促した。

 感染の不安がある時は「直接病院に行かず、まずは相談センターに問い合わせること(壱岐保健所相談窓口☎47-0260)」と念を押した。院内での感染拡大を防ぐためだ。

 

感染防止のための対策

 国内で感染拡大が懸念されている新型コロナウイルスは、国主導で水際対策を進めてきたが、感染経路が明らかではない患者が散発的に発生し、一部地域には小規模の患者クラスター(集団)が起きた状態とされる。

 福岡市では先月20日、中央区に住む60代男性の感染が確認された。同月25日には、熊本市東区在住の20代女性看護師が、発症前2週間以内に、福岡市のマリンメッセ福岡でのコンサートに来場していたことがわかった。

 本市と福岡市は観光客や買い物客が頻繁に行き来し交流は多い。また、マリンメッセ福岡は博多ふ頭に近く、利用客らはふ頭近辺の駐車場を利用する。飛沫感染や接触感染の可能性は低いものの、ドアやエレベーターなどの手が触れた部分からの感染は考えられる。

 九州郵船は感染防止の対策として、切符販売所や船内の案内所にアルコール消毒を設置するなど対策を講じている。乗務員にもマスク着用を義務付けた。

 市や保健所では、感染対策として手洗い、咳エチケットなどを徹底し、風邪症状があれば外出を控えるよう薦めている。また、「風邪の症状や37・5℃以上の発熱が4日以上続いている」「強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある」「高齢者や基礎疾患等のあり、先の状態が2日程度続く場合」は受診をするよう促している。

 

感染予防のため各イベントは自粛に

 感染拡大の予防対策として、市内各所のイベントに影響が出始めた。市は先月21日に新型コロナウイルス対策会議を開き、25日には市長や市幹部職員、壱岐保健所職員で構成した「市感染症危機管理対策本部」を設置した。

 第1回会議で、3月末までの市主催、関連する行事やイベント開催の中止、または延期とする原則自粛を決めた。期間は今後の状況を見ながら判断するようだ。また、民間イベントは主催者の判断に委ねるようにした。

 市は、先月27日の「観光WEB&SNS運営セミナー」を中止、同月29日の「令和元年度壱岐市地域おこし協力隊活動報告会」は延期にした。

 今後は、6日に壱岐の島ホールで開催の「やさしい日本語セミナー」、7日の「原の辻ウォーク」、14日の「一支国博物館10周年記念セレモニー」、20日の壱岐の島ホールIki-Bizイベント「ホリエモンからみた地方」は中止とし、市関連行事の中止や延期を決めた。