2020.6.30高齢者ドライバーの事故を減らす

 6月補正予算から、高齢者によるアクセルとブレーキの踏み間違いなどによる交通事故を減らすため、「高齢者先進安全自動車購入費補助金」で48万円の予算が決まった。衝突被害軽減ブレーキやペダルの踏み間違いでの急発進などを防ぐために、抑制装置が搭載された安全運転サポート車の購入を促すことが目的。本年度中に満65歳以上となる市民が対象だ。

 内容としては、国が行っている補助制度の「安全運転サポート車購入補助」に市独自の補助を追加する。新車の場合、普通自動車は最大5万円、軽自動車は最大3万5千円、中古車の場合では最大2万円の購入費補助が受けられる。

 本市内で発生する交通事故は、高齢者の割合が比較的高い。市の説明で、過去3年間の管内での事故件数は、平成29年度35件。30年度28件、令和元年度28件。そのうち65歳以上の事故は、平成29年度20件で事故に占める割合は57㌫。30年度16件で事故に占める割合は前年度と同じく57㌫、令和元年度10件で事故に占める割合は36㌫。

 本市の65歳以上の免許保持者数は、5月末現在で5557人いる。自動車の登録台数(壱岐地区自家用自動車協会による集計)は、3月末で2万2424台、新規登録台数は令和元年度で1221台。

 この台数と高齢者の運転割合から、当面の補正予算として48万円は少額だが、今回の申請台数を見ながら改めて今後の市議会で補正予算を追加していくようだ。また、この補助制度は白川博一市長が第4期に向けた市長選で公約に掲げていたものであり、公約実現の一つになっている。ということは市長の意向が強く反映され、今後は力を入れていく事業になると思われる。

 補正予算で質問した植村圭司議員は「市の説明での事故データ以外に、警察に届け出をしていない軽微な事故もある。65歳以上の高齢運転者は人口の割合から4分の1を占めている。今後、同様の事故が起こりかねない。中には重大な事故が起こる可能性もある」とし、「事故抑止のために、このような補助制度があることを市民に向けてもっと周知し、車両購入時に活用してもらうようにしてもらいたい」と要望した。

 65歳以上の免許保持者数から見て、今後も補助金活用者は増えると予想される。先々では思い切った予算組みがあってもいいかもしれない。(大野英治)